人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」のプロデューサーで、11月7日に東京都小笠原村父島で船から海中に転落死した西崎義展氏(享年75)のお別れ会が10日、東京・青山葬儀所で行われ、歌手ささきいさお(68)ら約400人が参列した。喪主を務めた同氏の養子で、株式会社エナジオの社長の彰司氏は、西崎氏が監督、製作総指揮を務め、昨年12月に公開された映画「宇宙戦艦ヤマト復活篇」のディレクターズカット版製作を皮切りに、テレビシリーズ、劇場版第2部など、新作の製作を始めることを示唆した。

 西崎氏は亡くなるまでテレビシリーズの脚本や、劇場版の構想づくりに精を出し「オレも年だから、あまり働かせるな」と楽しそうに話していたという。また、「宇宙は海だ。オレは海で死ぬんだ」が口癖だった。彰司氏は「父にとっては、本望だったのではないか」と悲しみをこらえた。会場には西崎氏の生前の声が流れ、またヤマトのレプリカも設置された。

 [2010年12月11日8時42分

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