人気モデル土屋アンナ(27)が、7月スタートのTBS系「水戸黄門」(月曜午後8時)新シリーズで、テレビドラマ初出演を果たすことが12日、分かった。8月8日放送分に廻船(かいせん)問屋の娘役で登場する。

 土屋は花魁(おいらん)役を演じた07年「さくらん」で主演するなど映画の出演機会は多いが、東映京都撮影所での仕事も初体験だった。「日本で生まれているけど、日本人の血は半分。(水戸黄門のような)時代劇に出たら浮くんじゃないかと思った」と、出演オファーにも戸惑っていたという。

 そんな心配を和らげたのは、主演で黄門役の里見浩太朗だった。「(土屋は)花魁の格好をしていた映画のイメージがあって、外国人の顔をした人がなんで?

 と思ったけれど、その形に面白さがある」と後押しし、土屋の役を「異国人の血をひく娘」にするよう製作側に提案した。

 黄門さまにも背中を押され、土屋の心も一気に晴れた。「小さいころ、一緒に(祖父母と)見てました。83歳の祖父は『ほお~、そうか』。80歳の祖母は『(現場に)行っちゃおうかな』と大喜びでした。放送は一緒に見ると思います」。出演が祖父母孝行になることで、恐怖心は好奇心へと変わった。

 役柄は、廻船問屋浪乃屋の主人英三郎(平泉成)の娘・お蝶。父親譲りで面倒見が良く、町衆からも頼りにされる役どころだ。先月末から滋賀・琵琶湖でのロケもこなし、土屋は「ブログにも書きたいし、若い人にも見てもらいたい」と、水戸黄門“宣伝大使”役まで買って出ていた。