元おニャン子クラブの人気アイドルで、現在タレントとして活動中の新田恵利(43)が、小説家デビューすることが29日、分かった。7月8日に宝島社から初小説「アイドルとつき合う方法」を発売する。

 タイトルは、おニャン子クラブの楽曲を数多く作詞し、現在はAKB48のプロデュースを手掛ける秋元康氏が付けた。小説はテディベアショップを経営する元アイドル女性が主人公。悩みを持つ現役のアイドルたちが、テレビ局でテディベアを抱いた謎の女の子に導かれ主人公のショップを訪れ、恋愛や生き方の悩みを相談し、解決していくオムニバスになっている。

 宝島社では「アイドルが活躍する今、アイドルを題材にした小説がおもしろいのでは」と、当初は新田に原案協力を依頼した。だが、新田はアイドル時代から小説を書くことが夢で「自分で書いてみたい」と挑んだ。新田は「アイドル時代、秋元さんを見ていて将来、書く仕事ができればいいなと。還暦までに本を出したいと思っていましたが早く夢がかないました」と振り返る。3月中旬から執筆に入り約2カ月かけて仕上げた。AKBではない現役アイドルの取材も行い「自分の体験、友人の体験、うわさ話、妄想、アイドルのインタビューの5つの要素が入っています」と話す。

 宝島社では「映像化にも期待している」と話す。秋元氏は著書の帯に「新田恵利が小説を書いたと聞いた。AKBのメンバーの中から24年後、小説家が誕生するんだろうか…」とコメントを寄せている。新田は「自分はおニャン子クラブあってのもの。秋元さんが付けてくださったタイトルを聞いてすぐ『秋元ワールドだ』と思いました。映像化は目標にしたい」と話した。

 ◆新田恵利(にった・えり)1968年(昭43)3月17日、埼玉県生まれ。85年、おニャン子クラブ会員番号4番としてフジテレビ「夕やけニャンニャン」でデビュー。86年、「冬のオペラグラス」でソロデビューし、オリコン初登場1位を獲得。96年8月、フジテレビ社員と結婚。昨年7月、元おニャン子クラブのメンバー国生さゆりと新ユニットを発表。タレント業のほか、アクセサリーやテディベアなどを販売するインターネットショップを展開している。血液型O。