女優忽那汐里(19)と宮崎香蓮(18)が、名作おとぎ話のネット配信版実写動画でヒロインを務めることが20日、分かった。忽那が「かぐやひめ」に、宮崎が「つるのおんがえし」に出演する。

 オスカープロモーションに所属する2人だが、武井咲、剛力彩芽とともに「平成3人娘」としてブレーク中の忽那と、「平成の吉永小百合」との呼び声高く、今後女優活動を本格化させる宮崎が、日本の子供たちをおとぎ話で癒やすことになりそうだ。

 2作品は、オスカーが仕掛けるおとぎ話動画シリーズ「otogi★story」の第1弾。同社では、大震災から1年がたち、子供たちに安心して楽しめる夢や希望があるコンテンツをプレゼントしたいと考え、実写化及び配信を始めることにしたという。

 忽那と宮崎は、同社が主催する第11回全日本国民的美少女コンテスト(06年)で入賞した同期。忽那は昨年、日本テレビ系ドラマ「家政婦のミタ」などで注目を集めた。宮崎は、4月から早大に進学するのを契機に本格的活動を始める。08年の映画「まぼろしの邪馬台国」で吉永演じるヒロインの幼少時代を演じたことや、吉永と同じ早大生になること、その清純な雰囲気などから「吉永小百合の再来」とも呼ばれている。

 おとぎ話の語り手は女優菊川怜が務める。いずれも1話完結で約15分。オスカーでは今後「はちかつぎ姫」など3作品を製作予定。男性が主役の「金太郎」や、世界的に伝わる話の実写化も考えており、CGやアニメも駆使し美しいおとぎ話映像を提供していき、書籍、映画化、多国語化も考えているという。

 おとぎ話のヒロインを、オスカー美女軍団が務めるというコラボ。忽那は「今からどんな作品になるか私もワクワクしています」。宮崎は「広く多くの人に感動を与えることができるよう、精いっぱい演じたいと思います」とコメントした。2作品は7月、オスカープロ公式SNSサイト「beamie」と関連サイト上で配信予定。

 ◆忽那汐里(くつな・しおり)1992年(平4)12月22日、オーストラリア生まれ。06年、全日本国民的美少女コンテストで審査員特別賞受賞。07年、ドラマ「3年B組

 金八先生」で女優デビュー。11年、NHK大河ドラマ「江」などに出演。映画「マイ・バック・ページ」(11年公開)の演技で「キネマ旬報ベスト10」新人女優賞、「毎日映画コンクール」新人賞受賞。

 ◆宮崎香蓮(みやざき・かれん)1993年(平5)11月20日、長崎県生まれ。06年、第11回全日本国民的美少女コンテストで演技部門賞受賞。08年、NHKドラマ「バッテリー」及び映画「チェスト!」でヒロインを務める。同年、東京都水道局広報映像「Tokyo

 Water

 Life」イメージキャラクター。10年、映画「育子からの手紙」で主演。高校時代は地元長崎を拠点に活動。