1992年(平4)に26歳で亡くなった歌手尾崎豊さんの妻繁美さんの手記が、今日10日発売の月刊文芸春秋に掲載される。昨年11月発売の同誌に掲載された尾崎さんの「遺書」への返信として書かれたもので、「天からずっと、この20年、見守っていてくれてありがとう。私はいつも、尾崎豊の魂を感じながら、あなたが導き、照らしてくれている今を、大切にそして、幸せに生きています。志高く、笑顔を絶やさずに」などとつづっている。

 繁美さんと長男裕哉さん(22)は、94年から10年間米国で生活した。手記によると、裕哉さんはインターネットなどを通じて尾崎さんの曲を聴き、中学生の時にカラオケに行った時には「十七歳の地図」を歌い、「それから次から次へと豊の曲を歌い、しかも本当に声が父親そっくりなのです」と記している。

 裕哉さんの父への思いも紹介され、「純粋に父親のファンであり、尊敬して、あこがれていました」「尾崎豊を誇りに思い、尾崎豊の想いと血を未来につないでいきたいと思っています」と、誓っている。