5人組アイドルグループ、ももいろクローバーZが4日、横浜市の日産スタジアムでライブ「ももクロ夏のバカ騒ぎ

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 DIVE2013」を開催、約6万人のファンを酔わせた。単独の女性アーティストが、同会場でライブを行うのは初。猫ひろしによるマラソンあり、サッカーありと、スポーツの聖地で五輪をモチーフとした演出が満載だった。12月23日、埼玉・所沢市の西武ドームでライブを行うことも発表した。

 オープニングは、五輪の開会式のようだった。吹奏楽団がムードを盛り上げ、リーダー百田夏菜子(19)が聖火トーチを受け取った。東京・国立競技場をモチーフとした高さ20メートルの聖火台に点火。居住するロンドンから駆けつけた布袋寅泰がサプライズゲストで登場し、ギターで君が代を弾いた。五輪とは少々色合いが違うが、赤、黄、紫、緑、ピンクの5人が「ももクロ五輪」を作り上げた。

 今年9月7日、東京が招致レースに参加している2020年の五輪開催地が決まる。残り1カ月。百田は「東京でやってほしい。決まったら足を踏み入れたい」。そこへエールを送るような演出だった。巨大な日の丸が掲げられ、84年のロサンゼルス五輪開会式で世界を驚かせたロケットマンも登場した。ライブ中盤には百田が100メートルを走った。元陸上10種競技日本王者のタレント武井壮が120メートルを走って対決。惜しくも残り20メートルで抜かれたが、激走後、息を切らしながら歌に入った。

 02年サッカーW杯の決勝戦が行われたピッチにちなみ、サッカー対決も行われた。元日本代表の北沢豪氏、福田正博氏、三浦淳寛(代表当時は淳宏)氏、藤田俊哉氏、平瀬智行氏に挑戦。サッカーどころ静岡県出身の百田はペナルティーエリア付近でファウル。「こんなの静岡じゃ当たり前」と審判に抗議した。三浦氏のFKの壁に、ももクロが入るなど体も張った。プレー後、北沢氏にサッカーセンスを褒められたという百田は「来年のブラジルW杯、狙うはもちろん優勝だ!」と叫んだ。

 「スポーツで日本を元気にしたい」というコンセプトのもと、真夏のスタジアムで体力の限界まで走り、歌った。終演後、百田は「ももクロが新境地に突入した。皆さん、ものすごいものを見たと思います」。取材陣に「狙うは海外?」と今後を問われると、玉井詩織(18)は「国立に行ってないのに海外目指すバカがいるかよ!」と叫んだ。昨年おおみそかに結成以来の夢だったNHK紅白初出場を果たし、次に掲げた夢が、過去4組しか実現していない国立競技場ライブ。日産スタジアムを制した5人の視線は、熱く国立に向いている。【三須一紀】