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 アンケート>

 芦田愛菜(9)主演で15日にスタートした日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」(水曜午後10時)に、賛否両論の声が噴出している。赤ちゃんポストを運営する熊本県・慈恵病院が、預けられた子供が「ポスト」と呼ばれるなどの表現を「誤解や偏見を招く」と問題視し、番組中止を求めたことが判明。一方で「考えさせられることが多い」と放送継続を望む声もある。そこで17日、日刊スポーツコムで緊急アンケートを実施。2時間のアンケートに1956件もの声が寄せられた。

 わずか2時間のアンケートで1956件。世の関心は高かったが、15日の第1話を視聴したか否かで、見解の違いみられた。<アンケート結果><1>見ていないが、子供が傷つく恐れがある以上、内容を変更するか、放送を中止すべき=36・6%<2>見ていないが、フィクションに文句を言っても仕方ない。そのまま放送を続けるべき=11・8%<3>見た上で、表現が過激と感じた。内容を変更するか、放送を中止すべき=19・2%<4>見た上で、表現は過激だがそのまま放送を続けるべき=14・5%<5>見た上で、フィクションに文句を言っても仕方ない。そのまま放送を続けるべき=15・2%<6>何とも言えない=2・7%(アンケート時間=17日午後4時~6時)

 

 

 

 

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 同病院が「放送中止」を日本テレビに求めたことを知りながらも、第1話を見ていない人については、「子供の傷つく恐れがある以上、内容を変更するか、放送を中止すべき」という声が最多の36・6%。「フィクションだから放送を続けるべき」という声は11・8%にとどまった。

 一方、第1話を見た人で、「表現は過激だが、継続すべき」は全体の14・5%。「フィクションだから文句を言っても仕方ない。継続すべき」は15・2%だった。一方で番組を見た上で放送を中止すべきという声は19・2%。番組を見た人だけで比較すると985件中、約6割の582件が継続を支持していた。

 見ていない人、見た人にかかわらず、「中止すべき」は全体で55・8%、継続を望むは41・5%。自由意見では熊本の40代女性が「フィクションでも、特定の人が嫌な気分になるものを放送しなくていい」と意見した一方で、児童施設で働く福岡の50代女性が「近からず遠い内容ではないと思います。親に見てほしい」との意見を寄せた。

 同作は児童養護施設を舞台に描かれ、慈恵病院が、16日に会見を行い、預けられた子供がポストと呼ばれる表現を「精神的な虐待、人権侵害にあたる」と指摘。養護施設の描き方も「職員が子供に暴言を吐くなど、現実とかけ離れたシーンが多すぎ、誤解や偏見を与える」と批判した。

 現実に施設長が子どもたちに「おまえらはペットショップの犬と同じだ」と罵倒するシーンもあり、番組の中止や制作の経緯の説明を文書で求めた。日本テレビ側は現段階で、内容に変えずに放送を継続する姿勢を示している。