理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が、NHKの取材で長時間追い回され、右肘などに全治2週間のけがを負ったと話していることが24日、分かった。代理人の三木秀夫弁護士が明らかにした。神戸市内でSTAP細胞の再現実験に臨んでいる小保方氏が23日夜、帰宅する際に突然の取材を受け、逃げ込んだホテル内で負傷したという。

 NHKはこの日、小保方晴子氏への取材トラブルについて事情説明した。広報局は「27日放送の『NHKスペシャル』でSTAP細胞の放送を予定し、小保方氏に質問を送っていたが、質問に対する回答をいただけなかったため、本人に直接接触を試みたと聞いている」とした。小保方氏は約2週間のケガをしたとされているが、首などを痛めた経緯や当時の状況については同局も把握していないという。

 NHKは代理人の弁護士を通じ、小保方氏におわびし、弁護士にも経緯を説明し、おわびしたという。番組については「予定通り放送するが、今回、抗議を受けた取材で撮影した映像は使用しません」と説明した。さらに「取材で小保方氏にご迷惑をかけ、おわびいたします。今後、取材にあたっては適切な対応につとめます」とした。