昨年11月21日に亡くなった落語家立川談志さん(享年75)の高座や生前の姿を追った「映画

 立川談志」が12月8日に公開されることが13日、分かった。談志さんを題材にした映画の公開は初めて。一周忌追善プロジェクトとして、東京・東劇、大阪・なんばパークスシネマで先行上映され、来年1月12日から全国公開される。

 死去後、数多くの関連書籍やCDが発売されたが、一周忌に待望の映画化が実現する。談志さんが唱えた「イリュージョン落語」の代名詞と言える「やかん」(05年10月12日、東京・国立演芸場)や、十八番(おはこ)の1つ「芝浜」(06年12月2日、東京・三鷹市公会堂)のDVD未収録のシネマ落語2席に加え、「落語とは人間の業の肯定である」など独自の落語論を語るドキュメンタリー映像も盛り込む。さらに、最後の高座となった昨年3月6日の5日前、3月1日の仙台市民会館の高座でのまくらの映像も使われる。ナレーションは俳優柄本明が担当する。

 談志さんの長男で所属事務所「談志役場」社長の松岡慎太郎さん(45)は「初めての映画で落語ファン、談志ファンだけでなく、いろいろな人に見てもらえる作品になってほしい」と話す。談志さん自筆の「人生成り行き」「伝統を現代に」「芝浜

 立川談志」「立川談志」の4枚の特製千社札シールが付録となる前売り券も発売する。

 一周忌の21日から3日間連続で、志の輔、志らく、談春ら落語立川流一門が総出演する「追善落語会」が東京・よみうりホールで開催。11月24日に35演目収録のDVD「談志大全」も発売する。亡くなってから10カ月、その人気は不滅だ。【林尚之】