世界ランキング6位の水谷隼(27=ビーコン・ラボ)は、世界王者で同1位の馬龍(中国)に2-4で敗れて、決勝進出はならなかった。

 3ゲームを立て続けに5-11で落として後がなくなった第4ゲームを11-7で奪い返すと、続く第5ゲームも4点差を追いつき、12-10で連取した。

 しかし、粘りも及ばず最後は5-11。54分の戦いの末に力尽きた。

 それでも、今年6月の荻村杯ジャパン・オープンではストレート負けするなど、最近2度の試合で1ゲームも奪えなかった世界王者を慌てさせた。

 水谷は「出足が本当に悪くて、0-3になった時点でかなり厳しいなと感じました。本当はもっと4ゲーム以降のプレーをしたかったんですけど、ただ、最後の1本まであきらめずにプレーできて、接戦になれたので良かったです」と振り返った。試合途中では、馬龍が緊張しているのも感じていたという。

 メダルのチャンスはまだ残されており、銅メダルを懸けた3位決定戦に回る。「このリオの五輪でメダルを獲得するために来ているので、ここで終わりじゃないので、次の3決は絶対勝って、日本にメダルを持ち帰りたいです」と話した。