来年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-22(22歳以下)日本代表が、五輪アジア1次予選を兼ねるU-23アジア選手権予選に向けた壮行試合で、U-22ミャンマー代表に大勝した。FW鈴木武蔵(21=新潟)は、前半8分に手倉森ジャパンの国内1号となる先制点を含む4ゴールの活躍を見せた。96年アトランタ大会以降、五輪を目指す代表の国内初得点を決めた選手は、全員が本大会のメンバー入り。鈴木には吉兆のゴールラッシュとなった。

 左右両足、ヘディングと得点を重ねても、FW鈴木の表情は冷静だった。前半8分、MF原川の右足シュートを相手GKがこぼした。そこに50メートル走5秒9の快足をいかして飛び込み、GKの手よりも一瞬早く左足で押し込んだ。アトランタ大会以降、代表の国内初ゴールを決めた選手は、全員が本大会メンバー入り。過去にはMF中村俊輔(横浜)ら、本大会でも活躍した選手がいる吉兆の得点者に、名を連ねた。仲間と喜びあった後、1人で恥ずかしそうに「ボルトポーズ」を国内戦で初めて披露した。

 同25分には、DF山中のクロスに頭で合わせて2点目。同41分にも右足ゴールを決めてハットトリックを達成した。勢いは止まらず後半6分、DF松原のクロスに左足を合わせて流し込み、4点目を決めた。フル出場で運動量を見せつけ、さらにヘディングと両足で得点を決めて万能型としてアピール。「(相手が)高いレベルでも、バリエーション多く得点を決められるようにしたい」と話した。

 進化を続けている。昨秋の仁川アジア大会(韓国)では、5戦5発でチーム得点王に輝いた。今年1月5日から7日間は、ブンデスリーガのフランクフルトに練習参加した。日本代表MF長谷部、FW乾がアジア杯で不在の中、通訳もつけずに武者修行。練習試合では得点を決めるなど「持ち味の裏へ抜ける動きはできたし、評価もされた部分」と海外志向を強くした。

 これから生き残りをかけた戦いが始まる。アジア1次予選では、海外組のFW南野、FW久保が合流。ポジション争いが待っている。「ライバルには負けたくないけど、チームメートとしては連係を高めていきたい。(1次予選)3連勝を目指す」と目標を掲げた。日の丸が入ったスパイクでリオデジャネイロ五輪を見据え、サバイバルに挑む。【保坂恭子】