6大会連続のW杯出場を目指す日本(FIFAランク49位)は今日1日、W杯ロシア大会アジア最終予選の初戦でUAE(同74位)と対戦する。8月31日、会場の埼玉スタジアムで最終調整を行った。

 FW武藤嘉紀(24=マインツ)が、UAE戦で左サイドで先発する可能性が高まった。右膝外側側副靱帯(じんたい)損傷を負い約9カ月間、日本代表から離れていた。最終予選は初めてで「小さい頃からの夢であるW杯のために結果を残して、最終メンバーに残る。W杯出場に貢献したと思える結果を残したい」と闘志を燃やした。

 前日会見でハリルホジッチ監督が、30日に合流したMF清武とFW原口について「明日は難しい状況」と明言。直近のブンデスリーガ・ドルトムント戦で途中出場でロスタイムに今季初ゴールを決めた武藤が抜てきされる可能性は高い。前線で使われるクラブと違い、サイドでの役割に「代表に呼んでもらっている以上、意見をぶつけてポジションをかえてもらうことはしない。『ここで使う』と言われたらそこで結果を出す」とキッパリ言った。

 まだ慶大生だった前回大会の最終予選で、もっとも印象に残るシーンは、ブラジル大会出場を決めた13年6月のオーストラリア戦での本田のPKを挙げる。過去2点はいずれも親善試合で「ゴールに対する貪欲さはこれ以上ないくらい今はある」と、公式戦初ゴールをしっかりと視野に入れた。【栗田成芳】