W杯アジア3次予選の北朝鮮戦(11月15日、金日成競技場)の観戦ツアーが人気を呼んでいる。スポーツ観戦ツアー専門の旅行会社「セリエ」では、4泊5日ツアー(30万円前後)を9月中旬から販売し、28日に締め切った。同社の徳田仁社長(50)は「約1カ月半で65人の申し込みがありました。3次予選のアウェーでここまでの反響は初めて」とうれしい悲鳴を上げた。

 日本代表の平壌入りは22年ぶり。北朝鮮の安全面に不安を抱えながらも、サポーターからの問い合わせが後を絶たないという。同ツアーでは、中国・北京を経由し、空路で平壌入りする。2日間で、平壌市内や板門店観光など計12カ所を観光し、国内最高ランクの5つ星ホテルに宿泊出来る。

 同社では、安全面も考慮して事前に現地視察も行った。「欧州の観光客も多く来訪しており危険はないことを確認しました」(徳田社長)と話す。また、別の旅行会社「スリーオーセブンインターナショナル」でも観戦ツアーが完売した。男性担当者は「1日10件以上の問い合わせがあり、こんなに北朝鮮人気があるとは思いませんでした」と話した。