日本がイラクを下し、6大会連続の五輪出場を決めた。この世代としては3連敗中だった鬼門の相手に打ち勝った。試合終了間際にMF原川力(22=川崎F)が決勝ゴールを決めた。殊勲の原川は「ホッとしています。目標だったのでうれしい」と歓喜をあらわにした。

 日本は延長にもつれた22日の準々決勝イラン戦から、先発メンバーを4人入れ替えて臨んだ。前回出ていなかったFW鈴木武蔵(21=新潟)が突破口となった。

 前半26分、日本がカウンター。鈴木が左サイドを駆け上がりクロスを送ると、FW久保裕也(22=ヤングボーイズ)が飛び込み右足で合わせ先制した。しかし同43分、コーナーキックからのイラクの攻撃をGK櫛引が2度弾いたが、そのこぼれ球を押し込まれ同点に追いつかれてしまった。

 同点で迎えた後半、日本は23分にFWオナイウ阿道(20=千葉)を投入。さらには同33分にFW浅野拓磨(21=広島)を送り込んだ。打開を狙った末の同48分、最後に大きなチャンスを原川が生かした。手倉森監督は激戦を「厳しいと言われる中でも、自分たちが可能性を信じていた」と感無量の様子で振り返った。

 決勝は30日、カタール-韓国の勝者と対戦する。