山形が「昇格組対決」に敗れ、今季リーグ初連勝を逃した。立ち上がりがすべてだった。前半9分、強い向かい風の中でDF石川竜也(35)のバックパスが乱れ、慌てて飛び出したGK山岸範宏(36)が相手FWにかわされて1点を失った。その後も自陣ゴール前でショートパスをつながれ、防戦一方。同25分にも追加点を奪われ、終盤の追い上げも及ばなかった。石崎信弘監督(57)は「(敗因の)1つは技術が足りない。イージーなミスが失点につながった」と厳しい表情で振り返った。
敗戦の中にも収穫はあった。今季、右太もも肉離れで出遅れたMFフランクが左シャドーでJ1先発デビュー。前半ロスタイム、右CKからのこぼれ球を左足で蹴り込み、J1初ゴールも決めた。石崎監督は「点を取ったことは素晴らしい」と評価した。しかし、後半28分に交代したフランクは「あと1歩で引き分けにできた。自分としてはもうちょっとやれた。次は90分間フルでやりたい」と、さらに貪欲な姿勢を見せた。
1点を追う後半は、相手を5本上回る計8本のシュートを放った。精度と決定力に課題は残したが、本来の攻撃的姿勢を見せた。ロスタイムには相手ゴール正面で直接FKを獲得。MFボムヨンもプレースキッカーとしてデビューした。新オプションはカベに阻まれて不発だったが、次戦以降の可能性を示した。【佐々木雄高】



