J2C大阪が本拠地で金沢に完封負けし、今季初黒星を喫した。昨季ならJ1とJ3と2カテゴリー下だった相手。徹底した守備からワンチャンスを狙われる「J2らしい戦い方」に苦戦した。3トップには今季初めてフォルラン、カカウ、パブロの豪華助っ人陣をそろえたが、得点を奪えなかった。前半に先制を許し、焦りが見えた後半途中からはFW玉田圭司(35)を投入。しかし、単調な攻撃ばかりでは相手の守りを崩せず、逆に追加点を奪われた。

 後味の悪い35歳の誕生日になった玉田は「相手の想定内でサッカーをしていた。想定を超えないと試合を優位に進めることは出来ない。この1敗を教訓にしないと」。パウロ・アウトゥオリ監督(58)は「2失点目をしてから、落ち込んだ部分が見えた。課題が残る」と、肩を落とした。試合後には、昨季J2降格時でさえなかったブーイングが選手たちに飛んだ。主将のMF山口は「ブーイングされて当たり前。今までが優しすぎたぐらい」と現実を受け止めた。