股関節痛と右足軟部腫瘍のため別メニュー調整が続いていたJ2札幌の最年長、MF砂川誠(37)が14日、全体練習に完全合流した。昨年10月に離脱して以来6カ月ぶり。リハビリ中に右足第2中足骨を疲労骨折するなど負傷が重なったが「早くコンディションを上げてチームにいい影響を与えられるようにしたい」と意気込んだ。

 在籍13年目の最古参が、戻ってきた。筋トレからボールを使った練習まで2時間半のハードメニューをすべてこなし、全体練習後もグラウンドに残って1人でランニング。3時間近く汗を流し「違和感はない。これだけ痛くないのであれば大丈夫」と回復ぶりをアピールした。練習後、札幌市内の病院で最終チェック。異常がなければ、このまま練習を続け、20日の練習試合で実戦復帰する。

 公式戦復帰のメドは、26日岡山戦から2週間で計5戦消化するゴールデンウイーク連戦。チームは最近4戦未勝利だけに「今のプレーでは(監督に)変えられてしまうよ、と伝えられるようなプレーを見せたい」と、最年長自らカンフル剤となり、チーム内競争を激化させる。【永野高輔】