ともに公式戦6戦負けなし同士の対決は、アウェーの神戸に軍配が上がった。

 前半は、ともにチャンスの乏しい展開だった。鹿島は日本代表MF柴崎にミスが目立ち、リズムに乗れない。

 神戸も前半7分にFWマルキーニョスがオーバーヘッドシュートを放って序盤は沸かせたが、前半35分にアクシデント。元日本代表MF森岡が体を痛め、自らピッチを出てベンチ裏に退く。想定外の交代だった。

 試合が動くことなく0-0で前半を折り返した。

 鹿島は後半からMF小笠原を投入。3月18日のACL広州恒大戦で右膝の内側側副靱帯(じんたい)を損傷していた主将を約1カ月ぶりにリーグ復帰させて勝負に出た。

 しかし神戸が先手を取る。4分だ。DF相馬の左クロスをマルキーニョスが頭で折り返し、フリーになっていたFW小川が決めた。今季3ゴール目でリードを奪った。

 追う立場になった鹿島は11分、左サイドバック山本に代えてU-22日本代表候補DF伊東を投入。さらに25分、MFカイオとFW高崎を代えると采配が当たる。その1分後、柴崎が高崎とのワンツーから左足でゴール。左隅に決めて試合を振り出しに戻した。

 後半は鹿島が敵陣でプレーする時間が増えたが、勝ち越したのは神戸だった。31分、右CKのこぼれ球が中央で浮き上がると、相手GK曽ケ端が味方の高崎と接触してファンブル。MF田中が無人のゴールに蹴り込んだ。

 何とか追いつきたい鹿島だったが、MF金崎が後半ロスタイムに2枚目のイエローカードを受けて退場。万事休し、神戸が敵地で勝ち点3を奪った。