横浜FCのFWカズ(三浦知良、48)は、ホームの徳島戦に先発出場したが、前半43分に右脚を痛めて交代。試合は引き分けた。

 横浜FCのFWカズが26日の徳島戦で負傷交代した。2試合連続ゴールを狙い、いつも通り先発したが自ら申し出て前半43分に早々と退いた。「踏ん張った時に痛みがあった」といい、右脚を気にするようなしぐさをみせベンチへ。プレー時間は今季最短。自身の持つJ最年長出場記録は48歳2カ月ちょうどに更新したが、絶好調のキングがアクシデントに見舞われた。

 1-1で引き分けた試合後は、普通に歩き取材エリアにやってきた。状況を説明したが歯切れが悪かった。「明日くらいになってみないと(詳しいことは)分からない。検査するにしても明後日くらいかなと」。痛みを感じたのは右脚、太もも付近だというが受傷直後のため、明言は避けた。

 昨季は開幕前の2月に左足の付け根を痛めて大きく出遅れリーグ出場2試合計4分に終わった。今季は細心の注意を払い、始動を昨年12月に前倒し。例年1回のグアム合宿を2回に分け、けがもなく前節まで6戦2発と絶好調だった。症状はさほど重くないとみられるが、48歳という現実もあるだけに気になるところ。本人の言葉通り、今日27日の状態が大きな意味を持ちそうだ。【八反誠】

<カズとけが>

 ▼鼻骨骨折 94年9月4日にジェノアの一員として現在本田圭佑が所属する名門ACミランと対戦。聖地サンシーロ・スタジアムで相手DFバレージと激突して鼻骨を骨折。

 ▼左足付け根 14年2月に痛め、長期離脱。復帰戦は同年8月17日の讃岐戦だった。後半43分からの途中出場だった。

 ▼顔面流血 絶好調の今季も流血があった。3月29日C大阪戦で相手DF染谷と激突。スパイクが顔に入り流血したが処置を受け、テープをグルグル巻きにしてプレー続行。「こんなケガも、サッカー選手という感じでいい」とまったく気にせず。染谷からおわびの花束が届くと、コーヒー券同封で激励の手紙を送った。