仙台はホームで鹿島に敗れてリーグ戦3連敗を喫したが、試合終了間際にFW金園英学(26)が意地のゴール。次につながる、あきらめない姿勢をみせた。

 金園が執念の1発を決めた。後半ロスタイム2分、ゴール前のこぼれ球を左足で決めた。「どんな不細工な形でもいいから」と意地の1点を返し、移籍後リーグ戦初得点。「勝利を狙って3点取りたかったが、次につながるゴールにはなった」と顔をあげた。

 前半から“仙台らしさ”を出せた。中心で躍動したのは、古巣戦に燃えていたMF野沢だ。「自分は仙台の一員。今年にかける気持ちは強い」。前半10分には、鹿島MF小笠原のボールを奪ったFW奧埜から多々良がクロスを上げ、野沢が右足一閃(いっせん)。同29分にも、MF梁のパスに思い切り右足を振り抜くなど、気迫のこもったプレーを続けた。「仙台らしさが出せた分悔しいけど、負けた気がしない。まだ何か悔しくない」。チームとしての手応えを感じた様子だった。

 セットプレーとミスから2点を失い、昨年8月以来のリーグ3連敗を喫したが、誰も下を向かなかった。渡辺監督は「立ち上がりは良かった。攻守の狙いが明確にできた。追い返せたこと、点を取れたことは(今後の連戦への)勢いになる」と評価した。DF鎌田も「悲観はしていない。連敗を止めたいし、アウェーで勝てないので次は勝つ」。野沢も「きっかけを作るには勝利しかない」。勝って浮かれず、負けてうなだれず-。つかんだ手応えを保ち、次戦5月2日のアウェー広島戦へつなぐ。【成田光季】