京都の元日本代表FW大黒将志(35)が低空飛行のチームを一喝した。ホームの東京V戦はドロー。13試合を終えていまだ3勝で、5月の3試合は白星無し。この日も前半31分に先制を許し、4試合連続で追いかける展開となった。

 なかなかボールは前線に入らず、昨季J2得点王で今季はここまで4得点にとどまる大黒は「0-1で負けてるねんから、後ろで(ボールを)回してるなんか、ありえへん。もっと(前と)連動しやんと」と、怒りを抑えられなかった。

 後半37分に途中出場のFWダニエル・ロビーニョが頭で決め同点。最後まで攻め続け、決定機は何度も訪れた。それでも大黒は「勝ち越されへんかったんは、前半連動してない分、無駄走りが多かったから」と指摘した。和田監督は「逆転できる雰囲気があった分(調子が)戻ってきたのかな。逆転できたときがチームが完全に戻ったとき」とコメント。順位は1つ上げて18位となったが、J1昇格候補の京都は煮え切らない状態が続く。