昨季3冠のG大阪が第1ステージ優勝争いから後退した。横浜戦は後半ロスタイムにFWパトリック(27)のヘディング弾で追い付き、引き分け。首位浦和は6発で快勝し、J1タイ記録の開幕から13戦無敗とした。G大阪は浦和より1試合少ない消化ながら、残り5試合で勝ち点9差に広がり、順位も4位と1つ下げた。
昨季王者の意地は見せたが、現実を見つめざるを得なかった。負けムードが漂ったアウェーの横浜戦。0-1で迎えた後半ロスタイムに左サイドでFKを獲得。キッカーのMF遠藤保仁(35)がゴール前の混戦へ蹴りこむと、最後はパトリックが後頭部で合わせた。遠藤は「イメージ通り。集中していいボールを蹴るだけだった。残り時間を考えたらラストチャンスだと思った」。
負けない浦和とは対照的にリーグは2試合連続ドロー。勝ち点を1ずつしか積み上げられなかった。残り5試合で首位と勝ち点9差の厳しい現実が横たわる。
FW宇佐美貴史(23)は「第1ステージ優勝というよりは、1年通して、という意識。第1ステージを取れなかったといってダメージ受けるつもりはない。(2ステージ制の)レギュレーションとかは個人的に考えていない」。長谷川健太監督(49)も「まだ第1ステージ優勝を諦めたわけじゃないが、年間通して(チャンピオンシップ圏内の)3位になればいい」と、長期的な目標へやんわりとシフトした。
それでも、プライドは捨てられない。昨季の逆転でのリーグ優勝、今季のACLでの8強進出もチームの力になっている。後半には、地震による約10分間の中断もあったが、集中力を切らさなかった。遠藤は「みんな大丈夫かな? と思ったぐらい。揺れも全く気付かなかった」。可能性がある限り、夢がかき消されないように、1試合ずつ戦っていく。【小杉舞】



