川崎Fの新助っ人が、初実戦で1ゴール2アシストの一発回答だ。川崎Fは5日、横浜市内で横浜と練習試合(30分×4本)を行った。

 中国に移籍したFWレナトの背番号「10」を引き継いだ新ブラジル人MFアルトゥールマイア(22)は主力組で、3トップの一角で先発。0-2で迎えた2本目に、FKからDF車屋のゴールをアシスト。直後には右足で同点弾を決め、最後はFKでDF井川の逆転弾をアシストした。

 主力組は2本を終え、ベンチに下がった。全得点に絡んだアルトゥールマイアは「いいスタートが切れた。自分の特長も出せたと思う」と笑顔を見せた。レナトが背負った背番号「10」に「自分は自分の歴史を仲間とともにつくっていければ」と前向きだ。

 1本目を終えてFW大久保が「前にどんどん入っていくように」とアドバイスし、2本目ではよりゴール前で存在感を見せた。大久保も「ドリブルもパスもできる。良くなっていくと思うし楽しみ」と期待を寄せる。セットプレーでも正確なキックで2点をお膳立てし、MF中村は「今後は(キッカーを)彼に任せようかな」と話した。