ナザリトの涙を逆襲へのバネにする。J2札幌は群馬に引き分けた。試合終了後、後半37分にPKを外したFWナザリト(25)が号泣。MF小野伸二(36)は「外したのは彼だが、それは託したチームみんなの責任でもある。厳しい戦いが続くが選手全員で力を合わせてやっていきたい」と継続した団結力の大切さを強調した。
バースデー白星は逃したが、この勝ち点1をプラスにとらえる。ナザリト自身は、ショックのあまり無言で会場を後にしたが、悔しい思いは、小野が代弁した。「PKというのは一番、難しいもの。外した後のナザの顔を見れば、彼の気持ちが分かるはず。次、必ずやってくれる。僕らもいいモチベーションを持たせてあげたい」。0-0の均衡を破る大事な決定機を外した責任を、1人に押しつけず、全員で分かち合い、反転攻勢への力に変える。
プレーオフ(PO)圏との勝ち点差は10。PO開始の12年以降、残り8戦で、勝ち点が2ケタ以上離されたチームが進出した例はない。だが、あくまでデータであり、可能性はゼロではない。四方田修平監督(42)は「残り試合、なりふり構わず勝ち点3を取れるよう準備をしたい」と言った。残り720分、最後の1秒まであきらめず、全力を出し切る。【永野高輔】



