12年に新設されたノジマステラ神奈川相模原(2部2位)が、大阪高槻(1部9位)に2-2で引き分け、悲願のなでしこリーグ1部初昇格に王手をかけた。

 試合開始から主導権は握ったが、決定力を欠いた。前半34分、42分と失点し、0-2で折り返した。風上に立った後半32分、MF田中陽子(22)がCKから直接ゴールを狙い、相手のオウンゴールを誘発。同ロスタイムには相手DFのクリアミスをゴール前で拾った途中出場のDF長沢まどか(26)が値千金の同点ゴールを決めた。

 12年のU-20(20歳以下)女子W杯日本大会などで活躍し、今季から加入した田中は「0-2は1番ひっくり返しやすい展開。後半は自分たちのリズムで得点できた。絶対に勝って1部に上げたい」。創設時からチームを率いてきた菅野将晃監督も「女子サッカーは美しくなくてはいけない。ラグビーのようなサッカーでは見ている人がおもしろくない」と、4年間築き上げてきたパステンポの速いサッカーを貫くことを強調した。

 第2戦は12日に大阪・高槻市萩谷総合公園サッカー場で行われる。