両エースが初アベック弾!! ホームのJ2清水は2-2で讃岐と引き分けた。1点を追う前半20分、FW大前元紀(26)が左足で同点弾。昨年9月のJ1広島戦以来、ホームで約7カ月ぶりのゴールを奪うと、後半9分にはFW鄭大世(32)が左足で約25メートルの強烈な技ありミドルシュートを決めて一時は逆転に成功。同17分に失点し、昨年5月30日川崎F以来のホーム白星は次戦以降に持ち越しとなったが、攻撃面に明るい材料が増えてきた。
本拠地・アイスタの“呪縛”は、大前が解いた。前半20分、FW村田和哉(27)からのクロスに反応した。「ニアサイドにうまく入れた」。左足でそらし、ネットを揺らした。今季ホーム第1号。清水にとって昨年9月の広島戦でFW鄭が得点して以来、588分ぶりのホームでの得点だ。エースは雄たけびを上げ、サポーターも歓喜に沸いた。
今季初先発の鄭も続いた。後半9分、ハーフライン付近でボールを受け、迷わず突進。ドリブルの勢いを使い「スリッピーだったので狙った」と左足を振り抜いた。強烈ミドルはゴール左隅へ。ボールのバウンド、コースともに技ありな一撃で逆転に成功した。同17分に追いつかれて勝利は逃したものの、無得点が続いたホームで2トップが初アベック弾を決めたことは収穫だろう。大前は「得点できたことはプラスに捉えたい」と言えば、鄭も「無得点の呪縛から解き放たれたことで、次勝つのは簡単になった」と前向きだ。
昨季、清水は初のJ2降格。再出発と位置付けた今季もホームで無得点が続き、見えない重圧と闘っていた。小林伸二監督(55)は「最後まであきらめずに点を取りにいった姿勢は次につながる」と手応え。大雨のアイスタで生まれた「大前&鄭」弾は、試合終了と同時に見えた日差しのように、次への光明になるかもしれない。【神谷亮磨】



