甲府DF熊谷駿(19)がリーグ戦初先発の初出場で初得点を決めた。

 0-1の前半38分、GKとの1対1の場面で初シュートを放ち、こぼれ球を拾ったFW河本からのパスを受けて右足で押し込んだ。ゴール直後には「去年一発ギャグをして(チームに)なじめたネタ」と言う自作のゴールパフォーマンスを披露。「いやー、決めましたね。もうごっつあんです」と笑みがこぼれた。

 宮城・仙台育英高から加入して2年目。身長190センチで本職はセンターバック。故障による離脱者が2桁を数える窮状で出番が巡ってきた。「最初からFWというのは練習試合で1回やっただけ」と、本人も驚く先発だったが、後半5分までプレーし、2度リードされても追い付いたチームを勢いづけた。

 初出場にしては満点の出来だが「自分の武器の高さが生かせなかった。もっと高さで勝っていかないと」と反省も忘れない。世代別代表経験は無いが、東京五輪世代の1人として大きな1歩を踏み出した。【青木沙耶香】