J1チャンピオンシップなどで導入が決まっている追加副審が22日、J3のG大阪U-23-相模原戦(万博)で初めて試験導入された。ペナルティーエリア内の反則やゴール判定を補助するためで、両ゴール付近に1人ずつ配置された。主審の死角を補うことで正確な判定につながることが期待されている。

 この試合では微妙な場面はなかったが、審判が選手らとどのような意思疎通を図っていたか聞いていたという小川佳実審判委員長は「CKやFKの時に選手に声掛けをしていた。1、2回したら選手は無駄な引っ張り合いや押し合いをやらなくなった。いるだけで効果がある」と説明。微妙な判定以外の効果も実感したという。

 G大阪U-23のDF初瀬亮(18)は「これからは、入ったのか入ってないのかという場面にレフェリーがいてくれるとサッカーがしやすい。ディフェンスラインとサイドはレフェリーに対して見えない部分もあるので、レフェリーが増えれば見てくれるから良い」と好意的だ。

 相模原の元日本代表GK川口能活(40)も「今まで見えてなかった所でジャッジしてもらえることでゴールも生まれやすく、守備もしやすくなり、プレーのスムーズさも生まれてくる。プレーの質が上がり、余計なファウルが減るんじゃないかな」と話していた。