後半戦へ盤石! 仙台は29日、泉サッカー場でセカンドステージ第1節ホーム川崎F戦(7月2日)へ向けた練習を行った。前節の磐田戦を負傷のため回避したMF富田晋伍主将(30)やMF野沢拓也(35)らも合流。ともにキレのある動きを見せ、チームは再開する後半戦へ向け盤石の体制を整えた。イレブンは強い日差しの下、5対5や紅白戦など約1時間半のトレーニングに汗を流した。

 シーズン目標のトップ5(5位以内)達成へ再スタートだ。富田主将は「今は10位ですけど、現実的に不可能な位置にはいない。目標がある限り目指していく」とあらためて上を見据えた。5位との勝ち点差はわずか2。前半戦での戦いの中で手応えは十分に感じている。「効果的な守備がはまり始め、攻撃でも連動できるようになった。結果としても出た部分はあるし、自信になってる」。“堅守賢攻”は形を成しつつあり、仙台の新スタイルを、後半戦でも貫いていく構えだ。

 富田にとっても節目の年。20日には30回目の誕生日を迎え、野沢や菅井らから午前0時を過ぎた直後に祝福の電話を受けるなど愛されるキャプテン。昨季は7位で折り返したが、後半戦に勝ち点を伸ばせなかったことを振り返り「同じことは繰り返しちゃいけない」ときっぱり。「上に行ける位置にいるのでチャンスを逃さず戦っていきたい」と気を引き締める。目標を成し遂げるべく、前へ前へ突き進む。【成田光季】