どんな時でもブレないのが、闘将だ。J2山形GK山岸範宏(38)が13日、16日のホーム東京V戦に向けて、本拠NDスタで2時間ほど汗を流した。8勝12分け15敗で18位の現状に「順位は関係ない。目の前の試合を1戦1戦やるだけ」と勝利だけを見つめる。残り7試合で自動降格が決まる最下位22位の北九州とは勝ち点差6。J3との入れ替え戦となる21位金沢とは同差3で気の抜けない戦いが続く。

 自伝「歓喜へ」(KADOKAWA、定価税込み1728円)発売を追い風にする。子供の頃からGKになるまで、浦和から山形、そして今を包み隠さずさらけ出した。「現役中に出させてもらった以上、さらに自分にプレッシャーをかけて高みを目指さないといけない」。ひたすら自分をストイックに追い込み、勝利のために体を張ってきたからこそ、人は山岸を闘将と呼ぶ。残り7試合、持ってる力をすべて出し尽くす。