なでしこジャパンを8年指揮した佐々木則夫氏(58)が、大宮のトータルアドバイザーに就任し2日、さいたま市内で会見を行った。

 同クラブのトータルアドバイザーは、12年まで務めた清雲栄純氏に続いて2人目。前身である電電関東、NTT関東サッカー部時代からプレーし、大宮の初代監督を務めた佐々木氏は「11年ぶりに大宮にカムバックした印象。トータルアドバイザーの中でアドバイスをしていきながら、僕自身の成長、大宮の成長の一助になれば」と話した。

 クラブの成長のため、運営や育成、事業の分野を多角的にサポートしていく予定で、同じ地域のビッグクラブ、浦和を挙げ「赤くは染まりませんが、本質的にはレッズという素晴らしいチームをリスペクトしながら追いついていく、そして将来は追い越すところにいければ最高」と意欲を見せた。

 現在、チームは渋谷監督の指揮の下、年間勝ち点4位と奮闘している。佐々木氏は、なでしこジャパンのコーチに渋谷監督を誘ったエピソードを明かし「彼にはJでコーチをしたい、と振られましたが、指導者として才能があることを確信していた。縁あってバックヤードからサポートできるのは感謝したい」と話した。最後はクラブのマスコット「アルディ」を手に「気持ちはアルディ、ガンバルディ」と得意のだじゃれで締めくくった。