史上初の3連覇を狙うG大阪が死闘の末にベスト8に進んだ。主力を欠いたJ2清水と対戦。途中出場のFW長沢駿(28)が延長後半にヘッドで決勝ゴールを挙げ、1-0で辛勝した。4日に祖父が他界した長沢は、右かかと痛を我慢しながらも公式戦8試合ぶりの得点を挙げた。4回戦残り5試合は12日に実施。G大阪は準々決勝で横浜-新潟の勝者と12月24日に戦う。
本拠吹田Sで天に向かってガッツポーズを突き上げた。長沢は延長後半7分、MF遠藤からの左CKを頭で合わせた。ニアサイドに飛んだ難しいボールを執念でねじ込んだ。値千金の決勝点となった。
「今日は必ず点を決めると決めていた。無理やり当てる感じだったけど、決められて良かった。気持ちはかなり入っていた」
川崎FとのJ1最終節を終えた翌4日。静岡・富士宮市に住む祖父が他界した。幼い頃から応援し続けてくれた。闘病生活が続いていたが、病室からは「駿はいつ点を取るんだ?」と気にしてくれていたという。両親からその話を聞いた長沢は、5日の通夜で「絶対次の試合で点を取るから」と誓っていた。
今季J1で21試合9得点。10月には日本代表入りも期待された。192センチの長身FWは「天にいい報告ができた。おじいちゃんありがとう、と伝えたかった」。15年途中まで育った古巣清水はJ2終盤戦に備えて主力を温存、先発を総入れ替えしてきた。負けは許されなかった。
長谷川監督は「PK戦も頭によぎったが、延長戦で決めきることができて何より。長沢は『1発があるぞ』と言っていた。難しい試合で決めてくれた」。指揮官にとっても古巣清水を破った大きな1勝だ。これでG大阪の8強が決定。今季ここまで無冠のG大阪にとって残るは天皇杯のみ。史上初の3連覇を実現すれば、同時にACL出場権を得られる。元日決勝の舞台はこの日と同じ吹田S。今季最後に笑うのはG大阪だ。【小杉舞】



