J2横浜FCに勝利した松本は、勝ち点84で並んだ2位清水に得失点差で及ばず3位に終わり、昇格プレーオフ(PO)に回った。27日の準決勝で6位岡山と対戦。クラブ最多1万9632人のサポーターの後押しを受けた本拠地で、J1昇格決定までの2試合を戦える権利は得た。14年の初昇格も経験したDF田中は「背中を押してくれることは間違いない。今日みたいに泥臭く勝ちたい。勝って3位はPOにつながる」と悲観しなかった。

 前半ロスタイムに同点PKを決めたFW高崎が後半5分、左サイドからゴール前に切り込み逆転弾。その後、同点とされたが、途中出場のFW三島がCKを頭で合わせた。試合が終了しても異様な静けさだったスタジアムに他会場の結果が伝えられると、ため息があふれた。7月10日から4カ月間2位を維持しながら、前節の敗戦で3位転落。反町監督は「勝ち点1の思いは感じる」と嘆いた。だが「これを次のエネルギーにしないといけない。ノックダウン方式の天皇杯のつもりで戦う」と力強く前を向いた。