浦和が、J2千葉のFWオナイウ阿道(21)を獲得することが3日までに濃厚となった。リオデジャネイロ五輪の最終予選でもメンバーに選ばれた成長著しい若手の有望選手で、今季はJ2で6得点。チームの前線にはFW興梠慎三(30)ら不動の存在がいるが、新しい風を吹き込む。

 オナイウは14年8月に岡山戦でJリーグデビュー。同年にはU-19日本代表として、MF南野拓実(21=ザルツブルク)らとともにアジア選手権にも出場した。ナイジェリア人の父を持ち、オナイウ自身も売りだと語る高い身体能力が魅力。ヘディングなど空中戦に強く、今の浦和にはいないタイプのFWだ。今季は初めて、興梠、李、武藤の「KLM」トリオがそろって2ケタ得点を挙げている。攻撃陣が円熟味を増す中、若い力でさらなる得点力アップを狙う。