先輩からの支援もあり初の日本一をつかんだ。青森山田(プレミアリーグ東地区代表)が広島ユース(西地区代表)とPK戦を制し、初優勝した。東地区優勝を決めた前週のFC東京U-18戦直後にスパイク11足を盗難されるトラブルに見舞われるも、事件を知ったOBのJ1鹿島の柴崎と櫛引が新品を寄贈。意気消沈していた選手は喜び、団結を深めた。

 MVPを受賞したGK広末陸(3年)は「(東地区の優勝に)水を刺されたというのはあった。先輩2人は感謝です。(期待に)応えなきゃというのはもちろんあった」と発奮。PKの1本目を止め、最後は試合を決める4本目のキッカーとしてゴール左へ冷静に蹴り込んだ。

 青森山田・黒田剛監督(46)は試合後の会見で「柴崎と櫛引がスパイクなどを迅速に対応して送ってくれた。卒業生はありがたいと思った」と感謝した。