昨季Jリーグと天皇杯を制した鹿島が、今季初大会で好スタートを切った。日本とタイの修好130周年を記念した日タイ対抗戦で、昨季タイリーグ10位のスパンブリに4-2と勝利した。若手中心のメンバーだったが、神戸から新加入のFWペドロ・ジュニオール(29)の2得点。FW鈴木優磨(20)も2ゴールでアピールした。

 前半12分にGK川俣慎一郎(27)のキャッチミスを押し込まれて先制点を許したが、同26分にMF久保田和音(20)のCKを鈴木が頭で合わせで同点とした。同39分には再び勝ち越しを許すが、後半開始からペドロ・ジュニオールと新潟から移籍したボランチのMFレオ・シルバ(31)を投入すると、攻守で圧倒した。同14分に鈴木が奪ったPKをペドロ・ジュニオールが右足で左隅に難なく決めた。同17分にはレオ・シルバのスルーパスを鈴木が左足で勝ち越し弾。同23分には途中出場FW土居聖真(24)のクロスを、ペドロ・ジュニオールが右足で合わせて加点した。

 17日にチーム全体は始動したばかりだが、早くも新加入選手が結果を出した。福岡から加入のMF金森、ブラジル・パルメイラスから期限付き移籍のMFレアンドロ、湘南から移籍のDF三竿雄、東福岡高のDF小田らも随所に持ち味を発揮した。太もも痛のFW安部(広島・瀬戸内高)以外の新戦力が全員出場。鹿島の強さを予感させる今季の国際試合初勝利となった。