昨季J1と天皇杯を制した鹿島が、J2横浜FCに0-1と敗れた。前半12分、FWペドロ・ジュニオール(30)とのワンツーでゴール前に抜け出したMF田中稔也(19)がシュート。同18分にはDF伊東幸敏(23)の右クロスをFW赤崎秀平(25)が頭で合わせるも、いずれも相手GKの好セーブに阻まれた。

 再三の決定機を得点に結びつけられず、後半2分にはDF陣の連係ミスからFWイバに得点を許した。格下相手への完封負けに、MF小笠原満男(37)は「負けちゃいけないのがアントラーズ。どんな試合でも勝ちにこだわっていかないと。そういう甘さが出たんじゃないかと思います」と強い口調で反省した。

 今後は6日にニューイヤー杯最終戦となる福岡戦を戦う。石井正忠監督(50)は「次は(25日のJリーグ)開幕を見据えたメンバー構成をしたい。ベストに近い形で臨んで、課題を確認したい」と明言。MF柴崎岳(24)がスペイン2部テネリフェに移籍する中、3人のブラジル人らが新加入した新布陣にも注目が集まる。

 宮崎合宿は7日で打ち上げ、その後は茨城・鹿嶋市内で調整する。11日にプレシーズンマッチ水戸戦(Ksスタ)を行い、18日に浦和と対戦するゼロックス杯(日産ス)に臨む。【鎌田直秀】