浦和レッズは4月1日のアウェーのヴィッセル神戸戦に向けて31日は午前中にさいたま市内で約1時間の練習を行った。

 昨季チーム最多14得点を挙げたFW興梠慎三(30)が、リーグ戦では今季初めて1トップで先発出場することが濃厚になった。1トップで起用されていた今季加入のFWラファエル・シルバ(24)が下半身の張りで別メニュー調整が続いていおり、ミハイロ・ペトロビッチ監督が「メンバーから外れることになる」と明言。4戦5発の新戦力の離脱により、2列目に入ることが多かった興梠がフィニッシュを託されそうだ。

 相手の神戸は4連勝中で首位を走る。まだ1失点しかしていない堅守が売りだが、興梠は「守備が固いというイメージはない」とさらり。「大量得点できれば自信になる」と、久々の1トップを楽しみにしている様子だった。

 リーグ戦のアウェーでの神戸戦は、07年8月以来8戦連続で勝ちがない。浦和にとっては鬼門とも言える一戦だが、現在6位で、首位との勝ち点5差をさらに広げるわけにはいかない。ラファエル・シルバは欠場するが、昨季そろって2ケタ得点をマークしたFW李忠成(31)、武藤雄樹(28)の“KLMトリオ”が今季初めてそろって先発する可能性が高く、破壊力は申し分ない。興梠は「3人でのやりやすさもある」と話し、好調な攻撃陣の爆発をにおわせた。