G組の川崎フロンターレはホームで広州恒大(中国)に0-0で引き分けた。終盤に相手の足が止まり猛攻を仕掛けたが、1点が遠かった。開幕から4戦連続引き分けで、1次リーグ3位のまま。25日にアウェーで首位水原(韓国)に敗れると、敗退の可能性がある。

 もどかしい引き分けだった。川崎Fは相手の足が止まり始める後半に、司令塔MF中村を投入。FW小林、ハイネル、長谷川らがゴールに迫り、攻勢に出た。だが、1点が遠かった。1次リーグ突破のためにも勝ち点3が欲しかったが、4戦連続の引き分け。小林は「自分が決めなくてはいけなかった」、DF谷口も「勝ちきれなかった」と悔しがった。

 3月のアウェーでの広州恒大戦は、試合終了間際に0-1から同点に追いついたが、ホームを「等々力劇場」にすることはできなかった。中村は「攻撃のイメージの共有と緻密さを詰めていかないと。愚直にやっていくしかない」と振り返った。25日には首位の水原戦が控える。小林は「そこで勝てば一気に突破のチャンスになる。悲観的になることはない」とキッパリ。1次リーグ突破には、残り2試合厳しい戦いが待っている。

 ◆ACL アジア・チャンピオンズリーグ。32チームが出場し1次リーグは8組に分かれ、各組総当たり(ホームアンドアウェー)で実施。上位2チームが16強による決勝トーナメントに進む。優勝すればクラブW杯(12月、UAE)の出場権を得る。昨年の優勝は全北(韓国=審判員への買収問題で今季ACLから除外)。