モンテディオ山形はホームで水戸ホーリーホックと対戦し、今季3回目となるスコアレスドローで勝ち点1を積み上げた。前半からロングボール主体の単調な攻めに終始し、引いて守る水戸DFの壁を最後まで崩しきれなかった。放ったシュートは水戸の12本を下回る8本。ゴールデンウイークで、プロの豪快なシュートを楽しみにスタジアムに駆けつけたサポーターをがっかりさせた。

 「シュート打てよ!」。攻守でひたむきに走りきったイレブンに向かって、サポーター席から厳しい言葉が飛び交った。前節までチームの1試合平均シュート数は7・7とリーグ22チーム中でワースト3。この日、チーム8本中5本のシュートを放ったFW汰木康也(21)は「自分が決めていれば勝てた試合。攻撃になったとき勢いが少ない。崩しの形、アイデアが少ない」と悔しさをにじませた。

 この日、スタジアムには7553人のサポーターが詰めかけた。試合後、木山隆之監督(45)は「GWでたくさんの人が見に来てくれただけに勝ちたかった。悔しいです。相手の懐に入っていく場面があったが崩しきれなかった。もうひと工夫足らなかった」と振り返る。GW最終日となる次節ホーム名古屋戦までに攻撃力に磨きをかけたい。【下田雄一】