<天皇杯:清水1-0千葉>◇4回戦◇5日◇日本平

 清水が、まるでアニメのような幕切れで勝った。3分と掲示されたロスタイムの時間が過ぎた後半終了間際、オフサイドぎりぎりで抜け出したFW岡崎慎司(22)が、GKを交わしてゴール右隅に蹴り込んだ。その瞬間に試合終了の笛。メンバーを落とした千葉にシュート数で16対10と圧倒し、数多くの決定機をつかみながら決めきれなかったが、最後に勝利をもぎ取った。長谷川健太監督(43)は「よく延長戦に行かないで勝ってくれた」と安堵(あんど)のため息をついていた。