今季で現役引退するJ1磐田の元日本代表MF名波浩(35)の記者会見の内容。

 -引退の理由は

 名波

 ひざの具合が1年を通して戦うのには遠かった。自分のイメージするパスがボール1個分、2個分ずれると感じていた。それが最大の決め手。

 -14年間のプロ生活だった

 名波

 入団会見の時に、自分の左足の下にボールがあるときは注目してくれと豪語した。14年たって『名波の左』という言葉が浸透し、有言実行できた。自信になった。

 -イタリアやほかのJクラブへの移籍も経験した。

 名波

 言葉やサッカーの違いという壁にぶつかったが、人間的に大きくなれた。C大阪時代に降格してしまったのが心残り

 -代表の思い出は

 名波

 まさか自分が日本代表に入って何十試合も出られるなんて漫画でも描けない。ワールドカップ(W杯)はもちろん、すべての試合に全力でやれた。

 -将来は監督業も考えているか

 名波

 そういう選択も、もちろんある。僕はジュビロ愛が強いので、できればこのチームで指導者を始めたい。