<ナビスコ杯:浦和1-0川崎F>◇準決勝第2戦◇12日◇埼玉

 浦和のエースFW興梠慎三(27)が値千金の決勝点を奪い、チームを決勝へ導いた。

 0-0で迎えた後半35分、途中出場のMF関口訓充(27)の左からのクロスを右足で巧みに合わせて流し込んだ。敵地での第1戦を2-3で落としており、この日は勝った上でアウェーゴール数が決勝進出を左右する厳しい状況。その中でエースの仕事をしてみせた。

 試合終了直後の場内インタビューでは「3冠を取れるチャンスが来た。僕は優勝することしか考えていない。多くのサポーターのみなさんと優勝して喜びを分かち合いたい」と話し、大歓声を浴びていた。

 11月2日に国立競技場で行われる決勝では柏と対戦。昨季まで所属した鹿島で11、12年のナビスコ杯を連覇しており、今大会で優勝すれば自身はナビスコ杯「3連覇」となる。