<J1:鹿島3-1横浜>◇第5節◇29日◇日産ス

 鹿島が鮮やかな3発で首位をキープした。0-1の後半9分、DF伊東幸敏(20)のパスを中央で追いかけたMFMF土居聖真(21)が、DF栗原勇蔵と中沢佑二の間を抜いて独走。

 左足でゴール右に流し込んで同点弾を奪った。これで流れを引き戻した鹿島は同35分、MF柴崎岳(21)が浮き球パスをゴール前に送ると、途中出場のMF野沢拓也(32)が右足でダイレクトボレー。「スーパー」と言っていい一撃で勝ち越した。さらに42分、柴崎が中沢との駆け引きで最終ラインの裏に抜け、左足で今季初ゴールを流し込んだ。

 今季初の逆転勝ちに、野沢は「ベテランなんで」と笑顔を見せながら「先発の11人がすべてじゃない。全員が一丸となって勝てた」。柴崎も「まだ始まったばかりだけど、若いチームがこうして壁を越えていくことで、アントラーズは強くあり続ける」と話した。