<J1:鹿島2-1清水>◇第10節◇29日◇カシマ

 首位鹿島が、4連勝中の6位清水を下して1位をキープした。3連敗中だったホームで4試合ぶりの白星を手にした。

 ホーム鹿島が先制した。前半5分、MFカイオ(19)が得た右CK。MF遠藤康(26)が左足で上げたキックにDF植田直通(19)が頭で合わせた。これがオウンゴールを誘発した。ホーム初先発となった2年目センターバックが、4試合連続完封中だった清水の堅守を打ち破った。

 対する清水も細かいパスワークで反撃に出る。そこでもらったファウルから、MF大前元紀(24)のFKでゴールを狙ったが、相手守備陣にはね返された。

 後半に入って清水が追いつく。12分、途中出場のFW高木俊幸(22)が上げた左クロスに、相手DFをい振り切ったFWノバコビッチ(34)がダイレクトで合わせ、ゴールに蹴り入れた。

 引き分けも見え始めた34分、鹿島が決勝点を奪った。CKからの混戦で3度のシュートを阻まれた後、途中出場のMEルイスアルベルト(30)が、日本代表候補DF昌子源(21)の浮き球パスを左足でボレー。ゴールネットに突き刺した。その後、DF青木剛(31)を右サイドバックに投入して守備固めに入った鹿島が逃げ切った。