鹿島は5日、J1リーグ柏戦(3日、柏サッカー場)で発生した騒動について、男性サポーターを6日の名古屋戦以降の、鹿島のホームゲームおよびアウェーゲームへの無期限入場禁止とする処分を決定した。

 騒動の概要は、柏-鹿島の後半37分、ビジター自由席ゴール裏で応援していた鹿島サポーターから太鼓のバチがピッチ内に投げ込まれ、柏GK菅野孝憲(30)の近くに落下。気付いた菅野が拾い、自ら持ち主に手渡しに行ったが、主審の安全確認が取れるまで試合は約1分間中断した。

 再開後、バチを投げたサポーターが警備員や係員に詰め寄り、胸ぐらをつかむなどの暴力行為におよんだことも判明。試合終了直後の聴取で違反行為を認めたため、特定されたサポーターに対し、下記の処分を下すことを決めた。

 【処分内容】J1リーグ名古屋戦(6日、カシマ)以降の、鹿島のホームゲームおよびびアウェーゲームへの無期限入場禁止。

 処分決定の上で、クラブは「今回の違反行為は、クラブだけでなく、Jリーグ全体の信頼を損なうものです。当日、日立柏サッカー場にご来場されたサポーターの皆さま、そして柏レイソルの選手および関係者の皆様に不快な思いをさせたことに対して、心よりおわび申し上げます。クラブとして、名古屋戦以降、場内放送やチラシ配布などで禁止行為の再徹底を促します」とコメントを出した。

 両者の対戦は08年9月20日にも同じ会場で騒動が発生した。鹿島サポーターの応援旗が、CKを蹴ろうとしていた柏のMFアレックスに当たる妨害行為などがあり、柏に制裁金200万円、鹿島に同100万円の処分が科されている。