<J1:浦和1-1鹿島>◇第17節◇27日◇埼玉

 首位浦和が、勝ち点9差をつける4位の鹿島をホームに迎えた。

 最初に主導権を握ったのは浦和。前半8分に右DF森脇良太(28)、同11分に左DFの槙野智章(27)が長い距離をオーバーラップして好機を呼んだ。その勢いで先制する。20分、右CKからの混戦で、FW興梠慎三(27)がこぼれ球を押し込んだ。元鹿島のエースの1発でリードを奪った。

 対する鹿島は30分、MF柴崎岳(22)が浦和の無失点記録を止めた。FWダビ(30)のスルーパスで抜け出し、ペナルティーエリア内の右でGK西川周作(28)と1対1になった。冷静に右足でゴール上を狙うと、ボールはクロスバーに当たって落ち、ゴールラインを割った。Jリーグ新の8試合連続完封を狙った鉄壁守備を、打ち破った。

 後半は手堅い試合展開になった。浦和は28分、途中出場のMF関口訓充(28)が連係からフリーになって右足でシュートを打ったが、枠上に外した。鹿島も6分にMFカイオ(20)がゴール正面の右足シュートをクロスバーの上に外した。終盤の33分にはダビ、41分には途中出場のMF本山雅志(35)がシュートしたが、ともに西川の好セーブに遭った。このまま試合終了。浦和の4連勝中だったカードは勝ち点1を分ける結果となった。

 主審は、W杯ブラジル大会の開幕戦で主審を務めた西村雄一氏(42)が担当した。激しい接触プレーにも冷静に対応するなど、積極的に両チームの選手とコミュニケーションを図りながら、試合を進めていた。