日本サッカー協会が天皇杯全日本選手権について、来年度の第95回大会から高校生年代の第2種加盟登録チームの参加を認めない方針を固めたことが10日、分かった。

 第76回から高校とクラブユースのチームに門戸が開かれていたが、近年は過密日程が問題視されていた。

 U-18(18歳以下)のリーグ戦や大会が増えたことにより、天皇杯予選と日程が重複するケースが頻出。大阪府予選などは2種の出場枠が既になく、東京都では高校が出場せずにクラブユースのみが出るなど、都道府県によって参加状況が異なっていた。

 天皇杯の参加チーム数は2003年度の第83回に6849まで増えたが、今年の第94回は前回比で約千チーム減の3759にとどまった。2種では山形ユース、山梨学院大付高、徳島市立高が県代表として出場したがいずれも1回戦で敗退した。

 第83回大会では市船橋高(千葉)が3回戦まで勝ち進み、同年のJ1を制した横浜とPK戦まで持ち込んだ末に敗れる好勝負を演じた。