国内最高ヘディング決定戦は、オレが制する!

 横浜DF栗原勇蔵(24)が28日、鹿島FW田代との「ガチンコヘディング勝負」をぶち上げた。8日浦和戦では、浦和FW闘莉王のはるか頭上でクロスをクリアするなど、ヘディングの高さはJ屈指。「苦手なのは名古屋のヨンセンくらいかな」。番長キャラの栗原にとって、最悪の相性とも言える元警察官FWをのぞけば、国内に強敵はいなかった。

 そんな栗原の前に現れたのが、日本代表入りも果たした田代。垂直飛び推定80センチの跳躍力を「あの人は高い。落下点よりずっと手前で飛ぶから、普通に構えてると競ることもできない」と認めた。さらには闘争心をかきたてられたのか「同じユウゾウだし、負けらんないか。鹿島戦では何回勝てるかやってみるよ」と挑戦状をたたきつけた。

 強敵相手でこそ燃えるのが栗原だ。昨年のバルセロナとの親善試合では、カメルーン代表FWエトーにも走り勝った。並外れた身体能力が、田代相手に再び爆発することは確実。路上の電柱と競り合うことで、ヘディングを磨いたという田代の逸話を「電柱相手に勝てるわけねーじゃん」と一蹴するなど、気分もすでに戦闘モード。30日、鹿嶋市上空で屈強男2人が火花を散らす空中戦が、今季無敗同士の天王山の行方も決める。【塩畑大輔】