<J1:東京V2-0名古屋>◇第8節◇26日◇味スタ
誰も予想できなかった。後半27分、165センチと小柄な東京V河野広貴(18)が180センチの名古屋DF竹内の背後から忍び寄る。ゴール前で一瞬速く体を前に入れ、DF和田のFKを頭でゲット。ドリブルが得意なルーキーが、苦手なヘディングでホーム初勝利を決定付ける2点目を挙げた。
河野は「ヘディングはめったにしない。気持ち良かったです。たまたまボールが来て、頭に当たって入っちゃいました」と幸運を強調。柱谷監督も「毎回やってるリスタートの練習に参加させてないヤツが取るとは。強い星を持ってる」と舌を巻いた。左ひざ痛で先発から外された切り札が、今季勝利した2戦でいずれもゴールを決めるラッキーボーイとなった。
チームは16日清水戦、19日柏戦で連続5失点した。柱谷監督は最後まで戦わない選手を怒鳴りつける一方、システムも変更。サイド攻撃が得意な名古屋を意識し、4-2-3-1から4-3-1-2と3ボランチにし、中盤の攻防を制した。「今週やってきたトレーニングの成果が出た。何より(失点)ゼロに抑えたことがうれしい」。FWフッキ出場停止の中で首位相手の今季2勝目は、黄金週間での巻き返しへ最高のきっかけになる。
チームは公式戦11戦目で今季初の2得点。柱谷監督から「若くてやんちゃな」という意味を込め「ヤンチビ」と名付けられた新たなチームの顔・河野は「次も決めます。首位になれるよう1個ずつ勝っていく」と威勢よくこぶしを突き上げた。【岡本学】



